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カトリーヌ・ドヌーヴと香水とプルースト効果 シャネル N°5

フランスの大女優であるカトリーヌ・ドヌーヴ( Catherine Deneuve )にとっては、香水はなくてはならないものだそうです。そして、その使い方にもこだわりがあります。

六十代後半くらいからは、演じる役柄に合わせて香水を選び、撮影中はその香りを身にまとうようになりました。「撮影が終わっても、その香りが呼び覚まされる、その感覚が好き」

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まさしく、プルースト効果!(プルースト現象)

プルースト効果とは

特定の香りを嗅いだとき、その香りに紐づいた過去の記憶や感情が無意識的に呼び起こされる現象

マルセル・プルーストという作家の「失われた時を求めて」という作品に基づいて名付けられた

1943年生まれのカトリーヌ・ドヌーブは10代の頃から映画に出始めます。1972年にシャネル N°5 のミューズとして登場、29歳のころです。30代後半までシャネルの顔として務めました。

また、 映画「めざめ」(1968)に出演のカトリーヌ・ドヌーヴに惚れこんだジャン・ポール・ゲランは、彼女のイメージをもとに千夜一夜物語の美しい姫ナエマの姿を作品に投影し、彼女にナエマの香りを捧げました。

誰しも香りで昔の記憶が蘇る経験はあると思いますし、それは何とも言えないような不思議で幸せな瞬間を感じたりすると思います。ドヌーヴは20代の頃からシャネルやゲランの香りに包まれ、普通の人より沢山の香りの記憶を持っていたのではないでしょうか。

自分からその香りの引き出しを増やしていくようになったのは、そんな経験を沢山持ったからでは?とても粋な感じがします。

いままで思いも付きませんでしたが、何か特別な時やその状況にあわせて香りを選んでみると、今からでも将来の楽しい記憶の引き出しが増えるかもしれません。

香りというのは不思議なものだなと思いますが、香りの情報は嗅覚を伝って脳内の海馬や視床下部などに直接伝達され、覚えた記憶や情動と合わせて香りもインプットされやすいそうです。

海馬はストレスでも徐々に破壊されていくそうですし、年齢を重ねていくと嗅覚は衰えていきます。ですが、香りを嗅ぐことにより海馬を刺激して、記憶力をアップさせることができるそうです。好きな香りを日々取り入れて幸せを感じる時間を増やすことが記憶力の向上にも役立つならこんな素敵な事はないような気がしませんか?

カトリーヌ・ドヌーブが近年ますます活躍して映画にも沢山出演しているのは、香りも一役買っているのかもしれません。自然に美しく年齢を重ねてきた女優さんで、これからも出演作を見るのが楽しみでもあります。

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この記事を書いた人

20年ほど前にラヴェンダーの精油を知って以来アロマに興味を持ち、精油を実生活に取り入れている主婦です。失敗例も含め気づいたことや役に立ちそうな事など、記録も兼ねてご紹介していきたいと思っています。

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