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香りで記憶を呼び起こすプルースト現象!

昔嗅いだことがある香りがきっかけで、当時の事を思い出すことってあります。プルースト現象と呼ぶそうです。

小説「失われた時を求めて」で主人公がマドレーヌを紅茶に浸したときの香りをきっかけに幼少時を思い出すという描写があり、 この本の作者マルセル・プルーストの 名前にちなんでつけられたとの事です。

以前展示会に行った時、ヒノキやクスノキの木が見本で置いてあって、順番に匂いを嗅いでいくと、こ、これは、幼少の頃に行った祖父の家のトイレの匂い!!一瞬で記憶が蘇りました。

香りの効果はすごい!私でも残っているのですね。祖父の家は遠かったので、行ったのは幼い頃に数回でした。それなのに家の匂いが思い出され、自分が今そこにいるみたいに鮮明に情景まで頭に浮かびました。

祖父の家のトイレは ちょっと変わったいて、子供心に不思議だなと思っていたのは覚えていました。 でもまさか香りがセットになるとは!まさしくプルースト現象だったのですね。

今もレトロな家を見て歩き、佇まいや匂いに浸るのは私にとって癒しです。

パン屋さんの前を通った時の焼き立ての匂い。これも子供の頃に行った親戚の家がパン屋でこの匂いでした。通るたびに懐かしさと美味しそうなのとダブルでクンクンしてしまいます。やっぱりこれも一瞬幸せ感じます。

昔嗅いだ香りで幸せを感じたりするのですから不思議です。自分の好きな香りを分かっていれば、ストレスがたまった時その香りを嗅げば少しは気持ちが落ち着きそうです。

塩田清二氏の「香りはなぜ脳に効くのか」と言う本に脳と香りの関係について書いてあったので、興味があれば。


プルースト現象は企業にも利用されてるそうです。マクドナルドのフライドポテトの匂いもそのひとつだそうです。

10年くらい前に 花王感性科学研究所 や愛知医科大などの研究グループ が、プルースト現象で快感や自分の体験の記憶に関わる脳の働きが活性化し、健康状態も改善すると検証しています。

表面的には気づいていない自分の中に眠っている過去の心地良い香りと出会える機会を沢山作って、好きな香りを見つけていけば幸せな時間が増えそうです♪

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この記事を書いた人

20年ほど前にラヴェンダーの精油を知って以来アロマに興味を持ち、精油を実生活に取り入れている主婦です。失敗例も含め気づいたことや役に立ちそうな事など、記録も兼ねてご紹介していきたいと思っています。

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