フランキンセンスと言って頭に浮かぶのは、特にお肌に良い印象です。
フランキンセンスの特徴
フランキンセンス(乳香)
科名 カンラン科
抽出部位 樹脂
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 エチオピア イラン レバノン アラブ地域
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歴史に登場するフランキンセンス
・紀元前40世紀のエジプトの墳墓から埋葬品として発掘されている。
・古代エジプトでは神に捧げる神聖な薫香として用いられていたそうです。
・旧約聖書では、シバの女王がイスラエルのソロモン王の博識を確かめるために、
黄金・宝石・スパイスを持った遣いをソロモン王に送ったとしたエピソードがあります。
スパイスとは乳香の事だと聖書の第6章 に記されているそうです。
ソロモンとシバの女王のお話しは、ユル・ブリンナーと ジーナ・ロロブリジーダ 出演で
映画化もされています。
・新約聖書には、イエス・キリストの誕生を祝い、東方の三賢人(博士)が黄金・乳香
(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)を捧げたというエピソードがあります。
ボッティチェリの 「東方三博士の礼拝」にこの様子が描かれています。
黄金=は王権、没薬=死、乳香=神権を象徴し、救世主に捧げるに相応しいものと
考えられていました。
・今でも宗教儀式で 祭壇でたかれるなどして使われるそうです。
お肌に良いフランキンセンス
フランキンセンスは若返りの精油と呼ばれています。
化粧水やクリームを作る時に加えて使用したりします。
フランキンセンスの名前の由来
樹皮に切れ込みを入れると、染み出した樹液は透明から乳白色に変わり、
それがミルクのようなので乳香(にゅうこう)と呼ばれます。
アラビア語の「乳」という単語が語源 のオリバナムと言ったりもします。
フランキンセンスは、中世フランス語のfranc(真の)、encense(香り)の二つの単語が
合わさり frankincenseとなったそうです。