アロマオイル(精油)のシダーウッドには、
シダーウッド・アトラス(マツ科)とシダーウッド・ヴァージニア(ヒノキ科)があります。
シダーウッド・ヒマラヤも見かけます。
どれも防虫や殺菌作用が強力で、カビや殺菌の発生を防いだり、空気の清浄をしてくれる
と言われています。
シダーウッドの中でもヴァージニアにより効果があると言われています。
シダーウッドの分類
Cedar は、厳密にはマツ目マツ科のヒマラヤスギ属 (Cedrus) を意味する。一見類似の樹木や、「香りの強さ」という共通の特徴を持つ樹木にも一般名称として cedar の名が付けられた。これらは植物学的な分類によって行われたものではないため、ヒマラヤスギ属以外にも、名称に cedar を含む樹種が多い。レッドシダー、ホワイトシダーに関しても同様である。このため「シダー」は、ヒノキ科のスギ属・ヒノキ属・ビャクシン属など広い範囲の針葉樹や、一部の広葉樹をも指すこととなった。
Wikipedia 英語における「cedar」
シダーウッドのように種類があるものは、学名で判断するのが確実です。
一般的に使われているのはシダーウッド・アトラスで、シダーウッドとしか書かれて
いないのは主にアトラスになりますが、確かなところは学名を確認したほうが良いです。
シダーウッド・アトラス (ホワイトシダー)
学名 Cedrus atlantica
科名 マツ科
抽出部位 木部
抽出法 水蒸気蒸留法
原産国 インド
ノート ベース
妊婦は使用しない
植物学的分類
マツ科 ヒマラヤスギ属
英語名 Atlas Cedar
ホワイトシダー、アトラスシダーとも言われます。
レバノン杉の近縁種で、樹高が40mくらいになる。
白みがかった青緑の針葉樹。
長さ5~7cmの赤褐色で円錐形の球果を上向きにつける 。
シダーウッド・ヴァージニア(レッドシダー)
樹木としてはレッドシダーにも種類があり、精油に使われるのは エンピツジャクシン
(Juniperus virginiana) のことで す。
レッドシダーはヒノキ科ですがヴァージニアはその中でもビャクシン属 に分類されます。
学名 Juniperus virginiana
科名 ヒノキ科
抽出部位 木部
抽出方法 水蒸気蒸留法
原産国 北アメリカ
ノート ベース
妊婦は使用しない
植物学的分類
ヒノキ科 ビャクシン属
英語名 Cedarwood virginia
かつてはエンピツ用材でした。エンピツジャクシンとも呼ばれます。
樹高は 高さは12~18メートルになり、葉は白みがかった青緑色。
球果は直径1cm弱の球形で、ブドウの様な青みのある黒色。
シダーウッド・ヒマラヤ
学名 Cedrus deodara
科名 マツ科
抽出部位 木
抽出方法 水蒸気蒸留法
原産国 ネパール
ノート ベース
妊婦は使用しない
植物学的分類
マツ科 ヒマラヤスギ属
英語 Himalayan Cedar
名前の通りヒマラヤに育つ種類のシダーウッドで、 樹高 は35m以上
シダーウッドの減少
古代に寺院を作ったりするためアトラスシダーの近縁種のレバノンシダーが使われ、
伐採のし過ぎで、現在ではごく一部の地域にしかないようです。
アトラスシダーも減少していると聞いたことがあります。
ヴァージニアシダーウッドやシダーウッドヒマラヤを使う方が良いのかなとも
思います。